無痛分娩の割合は13.8%|都道府県で4倍近い差がある
無痛分娩の実施率は2020年の8.6%から2023年に13.8%へ増えました。ただし都道府県別に見ると最高と最低で4倍近い差があります。公的統計にもとづく地域差の実態と、その差が何によって生まれているのかを整理しました。
執筆: 産婦人科と小児科の教科書 編集部
厚生労働省「令和5年医療施設(静態・動態)調査」によると、2023年9月の1か月間に宮城県内で行われた分娩は972件で、このうち帝王切開を除く無痛分娩は62件でした。割合は6.4%で、全国平均13.8%のおよそ半分です。都道府県では30位にあたります。
| 項目 | 宮城県 | 全国 |
|---|---|---|
| 分娩件数(2023年9月) | 972件 | 59,026件 |
| うち無痛分娩(帝王切開を除く) | 62件 | 8,140件 |
| 無痛分娩の割合 | 6.4% | 13.8% |
| 無痛分娩を実施した施設数 | 6施設 | 602施設 |
詳しくはデータで見る無痛分娩と宮城県の出産・子育てデータをご覧ください。
この3年で全国の無痛分娩は8.6%から13.8%へ、5.2ポイント増えました。同じ期間の宮城県は6.2%から6.4%へ、0.2ポイントの変化です。伸び幅は都道府県で36位でした。
| 項目 | 2020年9月 | 2023年9月 |
|---|---|---|
| 無痛分娩の割合 | 6.2% | 6.4% |
| 無痛分娩の件数 | 80件 | 62件 |
| 実施した施設数 | 7施設 | 6施設 |
件数と施設数はむしろ減っています。全国的に無痛分娩が広がるなかで、宮城県はその流れの外にある県のひとつだということです。「都会では増えているらしい」という一般的な情報を宮城県にそのまま当てはめると、実態とずれます。
当サイトが厚生労働省「出産なび」の掲載情報を集計したところ(2026年8月集計)、宮城県の分娩取扱施設28のうち、仙台市が14施設(50.0%)と半数を占めます。次いで大崎市4施設、石巻市2施設、柴田町2施設と続きます。
そもそも県内の分娩取扱施設が28しかないうえに、その半分が仙台市に集中している構造です。無痛分娩の実施施設が6であることを考えると、仙台市とその周辺以外では、通える範囲に対応施設がない可能性が高いと考えたほうが現実的です。まず宮城県の産婦人科を探すページで、通える範囲にどの施設があるかを確認してください。
実施の内訳は病院34件(54.8%)、診療所28件でほぼ半々です。病院・診療所の両方を候補に入れて確認する意味があります。
選択肢が限られる地域では、早い段階で「ある/ない」をはっきりさせるほうが結果的に選べる幅が広がります。主な情報源は次の3つです。
電話では、日程を決めて行う計画無痛分娩のみか陣痛が始まってからも対応するか(計画無痛分娩の流れ)、初産・経産の条件、追加費用、分娩予約の締切、そして月にどのくらいの件数を扱っているかを確認します。医学的なことは分娩予定の施設やかかりつけ医にご相談ください。
通える範囲に対応施設がない場合、現実的な選択肢は次のように整理できます。
無痛分娩の費用は通常の分娩費用への追加分で、数万円から十数万円程度の設定が多く見られます。出産育児一時金(原則50万円)は全国共通で使えます。
宮城県内で無痛分娩費用を助成している市町村は、当サイトが2026年8月に確認した範囲では見当たりませんでした。助成制度は年度替わりに新設されることがあるため、お住まいの市町村の公式サイトか母子健康手帳の交付窓口で最新の情報をご確認ください。調べ方の手順は無痛分娩の助成金・補助金にまとめています。
まとめると、宮城県では「対応施設があるかどうか」を最初に確定させ、なければ通える距離・里帰り・他の選択肢のどれを取るかを早めに決めるという進め方になります。いまが妊娠何週かは出産予定日・妊娠週数の計算で確認できます。
本記事は制度・費用・選び方に関する一般的な情報の整理であり、医学的助言ではありません。個別の症状・治療については、かかりつけ医・受診先の医療機関にご相談ください。制度・金額は記事内記載の時点の情報です。
無痛分娩の実施率は2020年の8.6%から2023年に13.8%へ増えました。ただし都道府県別に見ると最高と最低で4倍近い差があります。公的統計にもとづく地域差の実態と、その差が何によって生まれているのかを整理しました。
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