無痛分娩を考えたら、東京都でどう探すか|助成最大10万円と対象施設の調べ方
東京都の無痛分娩の割合は24.9%と全国で最も高く、2025年10月からは最大10万円の費用助成も始まりました。政府統計の実数、助成の対象条件、対応施設の探し方と電話で確認したいことを整理しました。
執筆: 産婦人科と小児科の教科書 編集部
厚生労働省「令和5年医療施設(静態・動態)調査」によると、2023年9月の1か月間に神奈川県内で行われた分娩は3,697件で、このうち帝王切開を除く無痛分娩は828件でした。割合は22.4%で、東京都(24.9%)・千葉県(24.2%)・熊本県(22.7%)に次ぐ全国4番目の高さです。全国平均は13.8%です。
| 項目 | 神奈川県 | 全国 |
|---|---|---|
| 分娩件数(2023年9月) | 3,697件 | 59,026件 |
| うち無痛分娩(帝王切開を除く) | 828件 | 8,140件 |
| 無痛分娩の割合 | 22.4% | 13.8% |
| 無痛分娩を実施した施設数 | 46施設 | 602施設 |
件数の828件は東京都(1,819件)に次いで全国2番目で、東京・神奈川・千葉の3都県だけで全国の無痛分娩の40.5%を占めます。2020年調査の15.0%から7.4ポイント上がっており、増え方も速い地域です。調査は3年ごとで、件数は9月の1か月分です。詳しくはデータで見る無痛分娩と神奈川県の出産・子育てデータをご覧ください。
当サイトが厚生労働省「出産なび」の掲載情報を集計したところ(2026年8月集計)、神奈川県の分娩取扱施設126のうち、横浜市が51施設、川崎市が17施設で、2市あわせて54.0%を占めます。相模原市の13施設を加えると、3つの政令市で6割を超えます。
裏を返すと、県央・県西・三浦半島などでは施設の数そのものが限られます。無痛分娩への対応は施設ごとに異なるため、地域によっては候補が絞られる可能性があります。分娩施設までの距離の問題は産科空白地帯マップで市区町村ごとに確認できます。
無痛分娩に対応する施設を探す情報源は、主に次の3つです。
候補が決まったら、日程を決めて行う計画無痛分娩のみか陣痛が始まってからも対応するか(計画無痛分娩の流れ)、初産・経産の条件、追加費用、分娩予約の締切を電話で確認します。対応の可否や麻酔の方法など医学的なことは、分娩予定の施設やかかりつけ医に相談してください。
川崎市や横浜市北部など東京に近い地域では、都内の施設も通える範囲に入ることがあります。東京都内では2023年9月に85施設が無痛分娩を実施しており、選択肢を広げる意味はあります。ただし次の点に注意してください。
里帰り出産を予定している場合は、里帰り先で対応施設を探す方法もあります。考え方は無痛分娩ができる施設が見つからないときで整理しています。
無痛分娩の費用は通常の分娩費用への追加分で、数万円から十数万円程度の設定が多く見られます。統一基準はないため、施設ごとに確認してください。
神奈川県として無痛分娩に特化した助成は、2026年8月時点で確認できていません。一方、横浜市には出産費用全般を対象にした「出産費用助成金」(子ども1人につき最大9万円。健康保険の付加給付がある場合はその額を差し引き)があります。無痛分娩に特化した制度ではありませんが、費用の計画には関わります。市町村の制度は年度で変わるため、お住まいの自治体の公式サイトか母子健康手帳の交付窓口で最新情報を確認してください。出産育児一時金など全国共通の制度とあわせた調べ方は無痛分娩の助成金・補助金にまとめています。
まとめると次の順番です。
神奈川県は実施率・件数とも全国上位で、数字の上では選択肢の多い地域です。ただし施設の分布には偏りがあるため、県内のどこに住んでいるかで状況が大きく変わります。まずは通える範囲の把握から始めてください。
本記事は制度・費用・選び方に関する一般的な情報の整理であり、医学的助言ではありません。個別の症状・治療については、かかりつけ医・受診先の医療機関にご相談ください。制度・金額は記事内記載の時点の情報です。
東京都の無痛分娩の割合は24.9%と全国で最も高く、2025年10月からは最大10万円の費用助成も始まりました。政府統計の実数、助成の対象条件、対応施設の探し方と電話で確認したいことを整理しました。
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