児童手当の現行制度|所得制限なし・高校生年代まで・第3子3万円と申請期限
児童手当は2024年10月の拡充で所得制限がなくなり、高校生年代までの子どもが対象になりました。月額は3歳未満1万5000円・3歳以上1万円・第3子以降3万円です。出生後15日以内の申請、偶数月の支給、公務員の手続きを整理しました。
執筆: 産婦人科と小児科の教科書 編集部
子どもが医療機関や薬局にかかったときの健康保険の自己負担は、就学前で2割、小学生以上で3割です。この自己負担分を市区町村が補助するのが子ども医療費助成で、こども家庭庁の調査(2025年4月1日時点)では全ての都道府県・市区町村が何らかの助成を実施しています。
国の一律の制度ではなく自治体ごとの制度のため、名称も「子ども医療費助成」「乳幼児医療費助成」「マル乳・マル子」など地域によってさまざまです。多くの自治体では、申請すると「受給者証」が交付され、窓口で健康保険証等と一緒に提示して使います。
助成のかたちには、提示するだけで窓口の支払いがなくなる(または定額で済む)方式と、いったん支払って後から払い戻される方式(償還払い)があり、地域や受診の状況によって使い分けられています。
児童手当と並んで、出生後に必ず申請しておきたい制度です(児童手当の現行制度)。
制度の中身は、主に次の3点で自治体ごとに差があります。
| 項目 | よくあるパターン |
|---|---|
| 対象年齢 | 15歳年度末(中学生)まで/18歳年度末(高校生年代)まで など |
| 自己負担 | なし(無料)/通院1回ごとの定額負担あり など |
| 所得制限 | なし/保護者の所得による制限あり |
こども家庭庁の2025年4月1日時点の調査では、市区町村の助成の対象年齢は通院・入院とも「18歳年度末まで」が最も多くなっています。都道府県の制度は通院が就学前まで、入院が15歳年度末までが最多で、都道府県の制度に市区町村が独自に上乗せする二層構造です。
同じ都道府県内でも、隣り合う市区町村で対象年齢や自己負担が異なることは珍しくありません。
かつては、自治体が子どもの医療費を窓口無料にすると、国民健康保険への国庫負担が減額される仕組み(減額調整措置)があり、制度拡大のブレーキとされてきました。この措置は18歳未満の子どもの医療費助成について2024年度に廃止され、自治体が対象を広げやすい環境になっています。
実際に、こども家庭庁の調査でも高校生年代までを対象とする市区町村が最も多くなっています。一方で、自己負担や所得制限の扱いには引き続き地域差があり、転居すると条件が変わることがあります。
お住まいの制度は、「自治体名+子ども医療費」で検索して市区町村の公式ページを確認するのが確実です。次の点をチェックしてください。
出生後は、子どもの健康保険の加入手続きを済ませてから、医療費助成(受給者証)を申請する流れが一般的です。手続き全体の順番は出産後の手続き一覧で整理しています。
全国の状況を知りたい場合は、こども家庭庁が公表している調査結果に都道府県別・市区町村別の実施状況がまとめられており、転居先の候補を比べる際の参考になります。
受給者証は、発行した自治体のある都道府県内の医療機関でのみ使えるのが一般的です。里帰りや帰省、旅行中などに県外で受診した場合は、いったん健康保険の自己負担分(2〜3割)を窓口で支払い、後日、領収書などを添えてお住まいの自治体に払い戻しを申請します。これを償還払いといいます。
払い戻しの申請には期限が設けられていることが多く、必要書類(領収書の原本、受給者証、振込口座がわかるものなど)も自治体ごとに異なります。里帰り出産で赤ちゃんが里帰り先の小児科にかかる可能性がある方は、出発前にお住まいの自治体へ償還払いの手順を確認しておくと安心です。
助成の対象になるのは、原則として保険診療の自己負担分です。次のような費用は対象外です。
また、助成のある自治体でも、受給者証の提示を忘れると窓口でいったん支払いが必要になることがあります。制度の内容は年度で変わることがあるため、進学や転居などの節目には、お住まいの自治体の案内をあらためて確認してください。
本記事は制度・費用・選び方に関する一般的な情報の整理であり、医学的助言ではありません。個別の症状・治療については、かかりつけ医・受診先の医療機関にご相談ください。制度・金額は記事内記載の時点の情報です。
児童手当は2024年10月の拡充で所得制限がなくなり、高校生年代までの子どもが対象になりました。月額は3歳未満1万5000円・3歳以上1万円・第3子以降3万円です。出生後15日以内の申請、偶数月の支給、公務員の手続きを整理しました。
出生届は戸籍法で14日以内(国外での出産は3か月以内)と定められています。児童手当は出生日の翌日から15日以内の申請かどうかで支給開始月が変わります。健康保険への加入や乳幼児医療費助成まで、産後の手続きを期限順に整理しました。
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