産後2週間健診・1ヶ月健診|何をするか、その後どうするか
産後1ヶ月健診は分娩取扱施設の98.9%、2週間健診は88.4%が実施しています。健診で何を見るのか、費用と助成、そして1ヶ月健診の後に接点が途切れるという制度の空白について、当サイトの独自集計にもとづき整理しました。
執筆: 産婦人科と小児科の教科書 編集部
まず整理しておきたいのは、「産後クライシス」は医学用語でも診断名でもないということです。メディアなどで広まった言葉で、明確な定義や診断基準はありません。
この言葉が指しているのは、おおむね出産後に夫婦の関係が変化し、すれ違いが生じやすくなる状況です。誰にでも起こるものでもなければ、起きたら深刻というものでもありません。
ただし、この言葉が広く使われているという事実は、同じような経験をしている人が少なくないことを示しています。「自分たちだけの問題だろうか」と感じている方にとって、そこは知っておいてよい点だと思います。
なお、産後の心身の不調(気分の落ち込みが続く、眠れない、涙が止まらないなど)は医学的な対応が必要な場合があります。そうした症状がある場合は、この記事の内容にかかわらず、出産した施設・かかりつけ医・保健センターにご相談ください。
産後に関係が変わりやすいのは、気持ちの問題というより生活の条件が急に変わるからという面があります。
これらが同時に起きるのが産後です。関係がぎくしゃくするのは、二人のどちらかが悪いからではなく、条件が厳しいからという理解から始めるほうが、話が前に進みやすくなります。
この時期が難しいもうひとつの理由は、医療との定期的な接点がちょうど途切れることにあります。
当サイトが厚生労働省「出産なび」を全件集計したところ、分娩を取り扱う施設のうち産後1ヶ月健診を実施しているのは98.9%でした。ほぼすべての施設が1ヶ月健診までは接点を持っています。
ところがその後については、全国的なデータが見当たりません。1ヶ月健診が終わると、お母さん自身を診る定期的な機会は制度上ほとんどなくなります。次の接点は赤ちゃんの予防接種と乳幼児健診が中心になります。
つまり、生活の変化が本格的に始まる時期と、支えの手が薄くなる時期が重なっています。詳しくは産後2週間健診・1ヶ月健診をご覧ください。
余裕がない時期に「ちゃんと話し合おう」と切り出すのは、実際にはかなり難しいことです。うまくいきやすいのは、問題ではなく手順を話題にするやり方です。
とくに最後の項目は効果があります。両親学級に参加すると、産後の生活について具体的な説明を聞けるので、そこを話し合いのきっかけにする方法があります(産院見学・母親学級の見方)。
二人だけで抱えなくてよい、というのがこの記事で最もお伝えしたいことです。相談できる先はいくつかあります。
気分の落ち込みが続く、眠れない、何も楽しめないといった状態が2週間以上続く場合は、早めに医療機関にご相談ください。医学的な対応が必要な状態と、生活の条件による疲れは、外からは区別がつきにくいためです。
当サイトを運営する株式会社NAMI-RENSAは、夫婦の対話をサポートするサービス「夫婦ドック」を提供しています。LINEとAIを使って、夫婦がお互いの考えを整理し、話し合うきっかけをつくるためのサービスです。
※医療機関が行う健診・検診ではありません。医学的な診断や治療を行うものではなく、本記事の内容とは独立したサービスです。当サイトの掲載内容・掲載順は、当社サービスの利用の有無と一切関係ありません。
最後に。産後の状況は固定されたものではありません。
睡眠がまとまって取れるようになる、赤ちゃんの生活リズムが安定する、外に出る機会が増える。こうした変化とともに、条件そのものが変わっていきます。いま感じている難しさが、そのまま続くわけではありません。
その一方で、この時期にできた役割分担や話し合いの型は、その後も続くことが多いのも事実です。だからこそ、余裕がない時期に完璧を目指すのではなく、相談できる先を確保しておくことと、小さく決めて後から変えられる形にしておくことが現実的だと考えています。
本記事は生活と制度の整理であり、医学的な助言ではありません。心身の不調については必ず医療者にご相談ください。
本記事は制度・費用・選び方に関する一般的な情報の整理であり、医学的助言ではありません。個別の症状・治療については、かかりつけ医・受診先の医療機関にご相談ください。制度・金額は記事内記載の時点の情報です。
産後1ヶ月健診は分娩取扱施設の98.9%、2週間健診は88.4%が実施しています。健診で何を見るのか、費用と助成、そして1ヶ月健診の後に接点が途切れるという制度の空白について、当サイトの独自集計にもとづき整理しました。
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